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熱血硬派くにおくんとは |
1986年から1993年にかけて、
ゲーム会社テクノスジャパンの作ったアーケード、ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ用のアクション(一部、パズルゲームなどもある)ゲーム。
(PCエンジン版もありますが、会社はテクノスではなくナグザットからの発売)
ゲームセンターで遊んでいた世代から、任天堂のゲーム機で遊んでいた人、もっと若い世代に至ってもパソコンで遊ぶこともできるので、ゲーム好きならたいていの人が知っているのではないでしょうか。
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くにおくんの名前の由来 |
テクノスジャパンの社長、滝邦夫氏の名前から取ったというのは、もう有名なエピソード。
はじめの企画は「熱血硬派」というシンプルなものでしたが、「新入社員とおる君」というゲームが他社から出ていたのにひっかけて、社長の名前をくっつけたそうです。
「くにおくんマガジン」にも、広報担当の谷本氏と開発担当の関本氏、吉田氏の次のようなインタビューの記述があります。
最初は「熱血硬派」というタイトルだったんですが、
ちょっとカタすぎるので名前をつけよう、ということになり、いろいろ考えたあげく、結局、社長の名前を拝借してしまいました。なんとも恐れ多いことですね。
「熱血」シリーズの企画を提出するときに、「今度のくにおくんは・・・」なんて言うのはさすがにちょっと気がひけてしまいそうになるんですよ。
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くにおの設定の微妙な違いについて |
テクノスの開発室は東京と新潟にありました。
当時、かなりのスピードで色々なくにおくんシリーズが出ていましたが、
その中で、微妙な設定の違いがあります。
まず正式なダウンタウンの流れを汲むシリーズとしては、熱血行進曲・時代劇・ドッジボール・べーすぼーる物語などが挙げられますが、「みさこ」「ひろし」等出てくるシリーズは、また別のくにおシリーズに分類されます。
これについては、ファンクラブの会報(vol.4)にある、企画の吉田氏・関本氏の言葉を引用します。
うーん・・・くにおについてはですね。一言で語ることはできないんです。
と、いうのは・・・その、違うんですよ。ゲームによって、くにおのキャラクターが変化しているんです。もちろん、正義感があって情けに弱い・・・みたいなものは基本なんですけど。
くにお以外の登場キャラクターも、ゲームによっていろいろ変わっているでしょう?
人間関係なんかもシリーズによって変化しちゃってる。ゲームを作る人間によっていろいろな「くにお」が生まれちゃってるんです。
でもこれは、しかたない部分なんですよ。
それぞれのゲームをおもしろくするためには、そのゲームのテーマにあった新しい要素を加えていくことになりますよね。そうすると、そこで新しい「くにお」が生まれてしまう。
同じテクノスの社内でも、いくつかのチームがあって、それぞれが「くにお」のゲームを作ってる。
もちろん、「くにおのゲームだ」っていう基本的な部分は、同じなんですけど、
作り手によっていろいろな「くにお」が生まれてきてしまうんですね。 (中略)
ファンの人たちから見れば、設定がいろいろあって不自然だなって思うこともあると思いますけど・・・
でもゲームとして「くにおシリーズ」の底辺に流れているものは同じですよね。
熱い血を持ったヒーロー・くにおが、いろんなものに挑戦していくっていうのはね!!
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ということで、くにおの学年ひとつをとっても、
初めは高校2年生という設定でしたが、ダウンタウン熱血物語の企画の際に整理しなおされため、
その後は3年生ということで、学年がひとつ繰り上がっています。
でも、くにおたちの挽歌ではまた「2回生」・・・ 落第でも学年がひとつ下がることはないと思うのですが・・・(爆)
学年はくにおの七不思議と言えるかもしれません。
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